【ライブレポート】ジャムスタンダーズライブvol.1全セットリストレポート!

'10年12月4日に開催された【ジャムスタンダーズライブvol.1】

その模様を動画付きセットリストにて
がっちりレポートさせていただきます!!



【ファーストステージ】

1「スペイン」 (ジャズ/ラテン)

まず始めに、この曲を通して、
スタンダードナンバーでのセッション時のルールについて解説いたします。
アドリブセッションにおいては、「テーマ」~「アドリブ」~「テーマ」というのが一般的な流れのお決まりです。

この曲も例に漏れず、
まず基本のテーマメロディの後にアドリブ、
そして最後にテーマに戻る形をとっています。

この基本を確認しつつ見ると、
どこからアドリブなのかわかりやすくなるので、是非参考にしてみてください。


2「what’s going on」(ソウル/R&B) 

ソウルの名曲中の名曲。
ベトナム戦争時にミュージシャンが反戦を掲げた平和の歌です。
セッション的には、やはり「歌もの」と呼ばれる歌中心のアレンジが多い曲です。
今回も歌の即興、いわゆる「スキャット」というものを
冒頭からふんだんに盛り込んだアドリブを展開しています!
その辺りが要チェックポイントです!

3「テキーラ」(ラテン)

この曲は何と言っても観客の皆さんの「テキーラ!」の掛け声が大事!

曲のサビ部分で叫ぶ箇所がありますので、
そこを聞き逃さないように見るのが大事です。

また、アドリブはセッションでは御用達の「チェイス形式」を採用しています。
8-4-2-1と、ドンドン小節数を短くしていって
アドリブソロを掛け合う形式の、スリリングなアドリブソロに注目です。

4「愛しのエリー」(ポップス)

言わずと知れた日本の名曲の一つです。

また、レイチャールズによる英語詞カバーで、
世界的にもスタンダードになった稀有なナンバーでもあります。

まさに泣きの一曲!この曲は
是非ギターソロのブルージーな盛り上がりと、
アドリブの合図で展開する切ないコード進行に

注目して見ていただくと面白いと思います。

5「スーパースティション・迷信」(ファンク/ロック)

スティービーワンダーによるファンクナンバーですが、
ロックギターの神様ジェフベックによるカバーで
ロックの世界でもスタンダードナンバーとなっている曲です。

セッション的見所は、リフを崩していくソロの展開と、
アイコンタクトという特殊な合図で
各ソロの最後に挿入されるキメ部分の盛り上がり&バンドの一体感に注目です!


動画でのレポートはここまで!
セカンドステージはセットリストのみのレポートになります。


【セカンドステージ】

1「クローストゥーユー」(ポップス)

後半のはじめは、
ちょっとアコースティック感のある
「ギター×2+ベースの小編成」でセッションをお見せします。

言わずと知れたカーペンターズの名曲ですが、
今回はファンキーなアレンジでお届け。

セッションでは既存の曲のコード進行はそのままに、
リズムだけアレンジしてプレイすることもよくあります。

今回はそんな代表的アレンジのアドリブセッションです!

2「フライミートゥーザムーン」(ジャズ)

ジャズスタンダードの定番中の定番曲です。

きれいなメロディを持つ曲なので、
アドリブも自然とそれを活かした感じになります。

特にジャズだからと難しいプレイをするのではなく、
口笛で気軽にメロディを紡ぐようなイメージの
自由でメロディックなアドリブが見所です。

また、ボサノバのリズム~4ビートジャズリズムへのアドリブでの移行
も隠れたポイントです。

3「上を向いて歩こう」(歌謡曲)

これも日本を代表する名曲の一つ。

歌謡曲の良質な部分を集めたような
素晴らしいスタンダードナンバーです。

海外では「sukiyaki」というタイトルでやはり有名です。

切ないけれども前向きな歌詞をしっとりと歌い上げます。
特にベースの低音を活かしたアドリブでは、
この曲のメロディを存分に活かした
「メロディフェイク」というテクニックを使ってアドリブするので、
このあたりがセッション的聞きどころです。

4「海の見える街」(アニメソング)

スタジオジブリの映画「魔女の宅急便」の中で使われていた曲。

印象的なメロディが多くの人の心に残っているスタンダードナンバーです。

原曲はゆったりとしたアレンジになっていますが、
ここはセッション!
今回はラテンとファンクのリズムを混ぜた
熱いグルーヴでアレンジしてみました。

インストナンバーとして、
どんなアレンジにも耐えられる名曲だというのが理解していただけたと思います。

5「purple haze」(ロック)

ロックギターの一時代を築いた
ジミヘンドリックスによるロックスタンダードです。

まさにロックなリフ、グルーヴが
ふんだんに詰まった名曲です。

でも普通にプレイしたのではつまらないので、
今回はジャズのリズムと語法を混ぜ込んでアドリブしてみました。

その辺りのスリリングな駆け引きがセッション的見所でした!

6「play that funky music」(ファンク)

最後はファンキーに踊りましょう!

この曲はBメロの部分で
観客の手拍子がないと成り立たないダンスナンバーです。

手拍子のタイミングを狙いつつ、
腰が浮き始めたら踊りながら、大盛況で幕を閉じたスタンダーズライブでした。


以上、全セットリストとライブレポートでした!
ご観覧の皆様ありがとうございました。


※ちなみに、既にvol.2の開催も決定しています。
こちらのページから詳細をチェックしていただいて、
お時間の合う方は是非ご観覧のお申込みください。

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