【初級ブルーススタンダード】sweet home Chicago スイートホームシカゴ

毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回はブルースのスタンダード中のスタンダード曲、
【sweet home Chicago】をご紹介いたします。

悪魔に魂を売って、ギターの腕を手に入れた
という伝説の残るロバートジョンソンによる曲。

それ以後、様々なブルースの巨人たちに、
幾度となくカバーされて、進化してきた名曲です!

特に、映画「blues brothers ブルースブラザーズ」
で取り上げられたことで、一気に知名度が上がった感があります。

そんな、ディスクレビュー的な内容は、
他のサイトにお任せしておいて、
ここでは、セッション的視点から特徴をまとめていきます。

1 構成はシンプルかつ基本の3コードブルース進行。
  
2 歌が入って2コーラス目はブレイクあり!
  このブレイクさえ決められれば問題なしの曲です。

3 リズムはミドルのシャッフル。
  これも、ブルースの基本中の基本です。

さすがに初級レベルだけあって、
特に大きなヒネリはありません。

普通のブルース進行で、
ブルース御用達のミドルテンポのシャッフル。

逆にいえば、この曲が、
ブルースの基本を創った…、
と言えるかもしれない位、
ブルースの基本中の基本ばかりで成り立っています。

ポイントがあるとすれば、
【歌の2コーラス目にはブレイクが入る!】
ということ。

ブレイクとは、
バンド全体でバシッと止まるアレンジのことを言います。

歌詞に合わせて、
バシッと止まる部分がありますので、
ここさえ逃さなければ、後は普通のブルース。

セッション初心者向けの、
ブルース入門曲となるでしょう!

さらにポイントとしては、
【ブレイクしても、コード進行は続いていく】

ブレイクしたら、
コード進行まで止めて考えてしまう人がいます。

が、基本的にブレイクしたら、
音は止まっていても、小節は続いています。

なので、ブルース進行はそのまま小節通りに、
ブレイクの部分だけ止まる、
という、セッションの基本を押えておいてくださいね。

なんにせよ、
初心者が初めに覚えるべきブルーススタンダードの代表格!


是非レパートリーに入れてみてくださいね。


【上級フュージョンスタンダード】room 335 ルーム335

毎回ジャンルを超えたジャムスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回は往年のギター好きならだれもが知っている
名フュージョンギタリスト「ラリーカールトン」による
これまた超スタンダード曲【room 335】をご紹介!

フュージョンシーンに燦然と輝くナンバーです。
一聴すると、さわやかなフュージョンですが、
その裏のコード進行はプレイヤー泣かせ!

複雑なコード進行を縫うようにして、
自然なメロディでアドリブを取るラリーの偉大さが、
やってみるとわかってくる難易度上級のスタンダードです。

この曲をセッション的視点からまとめると、

1なにはなくとも転調の嵐!
 大雑把に分けると3つ調からできています。
 細かく分析するとさらに多くの転調が…。

2構成も意外と複雑!基本はABCA形式
 最後のAがポイントです。

といった感じ。

とにかくさわやかなメロディに反して、
バックのコード進行が複雑怪奇!

この転調だらけのコード進行に惑わされず、
しっかりメロディを紡いでいける
理論的知識とテクニックが自ずと必要になっている曲です。

上手くなればなるほど、
その大変さを感じさせずにサラッとアドリブできます。

が、そこに行くまでに
結構時間を必要とするのは間違いない曲でしょう。

そして、構成も一筋縄ではいかない!

特に最後のAパートが肝。
ここは通称【バンプ】といって、
テーマメロディがなく、リズムとコードだけの部分なのですが、
アドリブに突入すると、
ここも容赦なく崩したアドリブメロディが入ってきます!

その時、
コーラスの頭のAなのか?最後のAなのか?
わからなくなって、メンバー間でズレが生じ
グダグダになってロストしていく…、
なんていう状況もおおいにあり得ます!

コード進行だけでなく、
構成も一ひねりされているので、
間違いなく難易度上級でしょう。

この曲をさらっとアドリブできたら、
かなりのセッション上級者!

是非一つの目標として、
レパートリーに入れてみてくださいね。


【中級ジャズスタンダード】Igot rythem アイガットリズム

毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回はジャズのスタンダード中のスタンダードである
「I got rythem」を取り上げます!

ジャズに詳しくない人でも、
どこかでこのメロディを聞いた記憶がよみがえる…、
そのくらい有名なまさにスタンダードです。

今まで、それこそ数え切れないくらいカバーされ、
セッションされてきたので、
そのあたりのレビュー的内容は省きます!

まずは、セッション的な視点から、
この曲の特徴をまとめると、

1 AABA形式の王道的構成。
  ジャズスタンダードの基本を作った曲とも言えるかもしれません。

2 コード進行はいわゆる「循環コード」
  ジャジーなアレンジは入るものの、
  基本的にはシンプルな循環だけでコード進行が成り立っています。

3 リズムは、かなりアップテンポの4ビートでプレイされることが多い!
  早いリズムと展開になれることが最初の難関です。

といった感じです。

まずは循環コードになれること!
そして、アップテンポな4ビートになれること!!

この二つが、
I got rythemを攻略する際に、
いちばんはじめにクリアするべき点でしょう。

逆に言うと、
ジャズの王道的なナンバーなので、
この曲になれると、
かなりジャジーなセッションの基本を押えることになります!

そういう意味で、
ジャズスタンダードの登竜門として、
必ず出てくる一曲でもあります。

なんにせよ、ご機嫌なリズムとメロディで、
時代を超えたファンを多く持つこの名曲。


是非レパートリーに入れて見てくださいね。


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