【講座レポート】『ジャムスタンダード』One Note Sambaの攻略法」
先日のスタンダード研究講座は
ボサノバの『ワンノートサンバ』を取り上げました。
この曲はアントニオ・カルロス・ジョビンとニュウン・メンドンサによる作詞作曲です。
やや早めのテンポのボサノバの曲で
今なお多くの人にカバーされ続けています。
曲の形式は「ABA形式」で
(Aセクション→Bセクション→Aセクションで1コーラス)
Aパートのメロディは
タイトル通り One Note=1音(正確には2音)でできています。
今回はワンノートサンバの
『アドリブソロの攻略法』にフォーカスしたい思います。
攻略法を一言で言ってしまうと
【アドリブもワンノート】
です。
それは
「メロディのワンノートを軸に
シンプルに歌っていく」、
という方法です。
1音のメロディのリズム崩しだけで
アドリブするところからスタートしてもいいと思います。
もちろん他のメロディを加えても構いませんが
いろいろな音を使ってやろうとすると
ただコードトーンを当てはめただけでのアドリブになってしまいがちです。
始めは音を加えるとしても1、2音でいいと思います。
音をただ当てはめるのではなく
歌うようにメロディを紡ぐイメージです。
実際に「歌いながら演奏する」のも欠かせません。
Bパートのメロディは転調した上に
テーマメロディも1音でなく動いています。
しかし、BパートもAパートのメロディのように
転調する各キーの5度の1音をメロディと仮定して
同様にシンプルに歌っていけば怖くありません。
今回はたまたま『ワンノートサンバ』という
1音のメロディが特徴的な曲でしたが
他のメロディの動きが大きい曲でも
なるべく動かない共通の音を見つけ
繋いでいけば応用できると思います。
よかったら参考にしてみて下さいね!



斉藤彰広
坂下春樹